2009 WBC決勝戦に見るプライドと責任・・・・

3対3で迎えた、延長10回表"侍JAPAN"の攻撃!

2アウト ランナー1・3塁の場面!

息詰まる攻防の中、試合を決定付ける最高の場面!

迎えるバッターは"世界のICHIRO"だ!

場内アナウンスが「ICHIRO !」と叫ぶ!

韓国ファンのブーイングと割れんばかりの声援が地響きを起こしそう・・・!

セオリー通りなら、ICHIROを敬遠し満塁策でランナーを埋めるべき!

!なんと勝負する構え!?

1塁ランナーが盗塁を難なくこなした!

・・・・それでもICHIROと勝負?!

一連の動作の中、ICHIROの眼が"侍の眼光"に!!

刃(やいば)が振り下ろされたその瞬間、白球は一直線にセンターへ・・・!

ボールが転々と芝生を走る中、二人のランナーが次々にホームを駆け抜けた!

どよめきと悲鳴、大歓声のスタジアム!

一塁ベース上には「当然!」と囁くがごとき、ICHIROの表情・・・・・・

勝負は付いた・・・・

 

おそらく日本国民の半分はこの場面を目撃したに違いない。高校生から大学時代、常に注目されドラフト一位でジャイアンツ入りしアッサリ新人賞。誇り高きジャイアンツの若き4番バッターはスター街道を歩んだ。しかし時は流れ、ベンチ入りはするものの代打要員の日々・・・ある日の試合、代打をコールされバッターボックスへ・・ヤジさえ飛ぶかつてのヒーロー・・・渾身の一撃は放物線を描いて、レフトスタンドへ。彼はバットを満身の力を込めて空高く放り投げた!「なめんじゃねー!」と。引退後しばらくして栄光の巨人軍監督に。そして今回、侍JAPANの監督を引き受けたのだ。何が何でもV2!絶対にWBCチャンピオン!とてつもないプレッシャーと責任を担っていたのだ。準備周到なデータ集めと分析。その傾向と対策。ジャパン代表選手の心理状態までも考えてのスタメン起用。そして試合中のピッチャー交代と代打、全ての作戦を指示。己を信じ選手の能力を信じ、プライドを信じての采配。ちやほやされた時代、期待されそれに応えた時代、プライドをズタズタにされた時代。さらに伝統のジャイアンツ監督。野球を知り尽くした男の責任は本当に重かったはず。韓国代表チーム監督は試合後のインタビューで「ICHIROに対し、きわどいボールで攻め敬遠する様指示したが・・・キャッチャーが経験不足だったかも・・・・」と。ワールドチャンピオンの総指揮官は「君達は素晴らしい、本物の侍だ!」と叫んだ。

2009WBCで、男のプライドと責任の重さに耐える男らしさを垣間見る事が出来た。

あっぱれ原辰徳監督!あっぱれICHIRO ! あっぱれ侍JAPAN!

                                                          

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